Audi Q5 FY初期を選ぶときは、旧型8Rの修理記事と混同しないこと、2.0 TFSIと40 TDIを分けることが出発点です。警告が多数出て走れない場合でも、表示された全装置の交換が必要と決まったわけではありません。国内工場の記録では、バッテリー交換後に復旧したFYの一例も確認できます。
この記事の結論は、仕様を特定し、症状からいきなり部品を決めず、診断結果と見積もり範囲を確認して購入・修理を判断することです。冷却系の交換実例、電源系の請求例、リコールの対象確認を分けて整理します。故障率や全国的な修理相場は算出していません。
調査・更新:2026年11月7日。日本仕様の2017年導入から2020年頃を中心に調査しました。公開された整備記録の分析であり、当サイトによる実車診断・所有体験ではありません。
FY初期の範囲:日本発売は2017年10月、TDIは2019年から
2代目Q5の日本発売は2017年10月2日です。導入時は2.0 TFSI、7速Sトロニック、quattroの組み合わせ。40 TDI系の国内追加は2019年2月4日に発表され、その発表では導入記念の限定モデルが2月19日発売とされています。発表日と発売日を混同しないでください。2021年には改良型が3月8日発売と発表されています。2017年日本導入、40 TDI導入、2021年改良型
| 区別したい車両 | 照合の手掛かり | 他の事例を流用しないための注意 |
|---|---|---|
| FYのガソリン2.0 TFSI / 45 TFSI系 | DBA-FYDAXS、DBA-FYDAXAなど | 同じ名称でも年式・装備・部品適合を確認 |
| FYの国内40 TDI系 | 初期のLDA-FYDETS、LDA-FYDETAなど | ガソリン冷却系の部品価格を適用しない |
| 旧8RのQ5 | 型式中の8Rなどを車検証で確認 | FYの記事と混ぜて平均を作らない |
| SQ5 | Q5と別のエンジン・仕様 | 同じFYでもQ5 2.0の修理費にしない |
型式の対応は国土交通省の外-3394届出一覧に掲載されたものです。全型式一覧ではありません。日本向けの導入装備はQ5 Data Informationでも照合できます。初度登録の西暦だけで世代を確定せず、車検証と実車の仕様を販売店に確認してください。
国内の実例を症状別に比較
| 症状 | 確認できた記録と作業 | 費用情報の性質 |
|---|---|---|
| エンジン警告、冷却水の漏れ跡 | デイワール:FYDAXSのハウジング破損を点検し冷却系を交換 | 金額非公開 |
| 多数の警告、始動するが動けない | フリーク:2017年12月登録のFYでバッテリー交換後に復旧 | 請求額を掲載 |
| 車検時の冷却水漏れ、追加のラジエーター漏れ | 所有者milds:FY、約3万kmの記録 | 車検との合算と追加修理の見積もりを区別 |
出典:デイワールの2024年1月23日作業記録、フリークのFY修理記録、mildsの2023年3月4日整備記録。工場の作業報告と所有者の報告を合わせた3例であり、統計調査ではありません。
冷却系:ハウジングの漏れと、修理後の確認を分ける
デイワールは、FYDAXSの車両で警告後の点検からサーモスタットハウジングの漏れを確認し、ポンプを含む部位、ベルト、ガスケット類を交換した経過を公開しています。掲載では車齢約5年・走行約3万kmとされていますが、これを交換時期の基準にはできません。費用は公開された費用実例を確認できず。工場の作業記録
この事例の価値は、警告の名前だけでなく、漏れ跡から実際の不良箇所へ確認を進めている点です。同じ警告でも同じ原因とは限りません。整備店には「どの部位の漏れを確認したか」「ポンプとハウジングの交換範囲」「復旧後の点検」を尋ねましょう。DIYの分解手順として紹介しているものではありません。
所有者mildsの記録には、冷却系修理後の試走で別のラジエーター漏れが見つかったとの報告があります。原因についての本人の推測を、工学的に確定した因果関係とは扱いません。依頼時に役立つのは、見積もりに書かれた箇所以外の追加作業が出た際、連絡・承諾・再見積もりをどう行うか決めておくことです。所有者の記録
「20万円」「27万5,000円」をどう読むか
同記録の27万5,000円は車検を含む総額です。追加ラジエーター修理には約20万円との説明があった一方、本人はその追加修理が無償対応になったと記しています。したがって、約20万円を支払済みのラジエーター交換実績とせず、27万5,000円を冷却系単独費用ともしません。税区分、部品・工賃の細目は未確認です。
無償対応も、この車両に関する個別報告です。同じ年数・距離のQ5すべてが無料になる保証ではありません。保証、販売店の契約、メーカー対応の可否は、手元の契約内容と対象車で確認してください。
電装:警告が多いときこそ、診断と部品交換を分ける
フリークのFYの記録では、2017年12月登録、走行約16,450kmの車が、エンジンは始動するのに多数の警告を出して動かない状態で入庫。工場は電源の状態を調べ、バッテリー交換とエラー消去後に復旧したと報告しています。工場の修理記録
| 費用例の条件 | 公開情報 |
|---|---|
| 作業 | バッテリー交換。交換後の復旧を報告 |
| 請求総額 | 45,320円 |
| 車両 | Q5 FY、2017年12月登録 |
| 走行距離 | 本文16,453km、末尾の参考値16,450km。約16,450kmとして扱う |
| 不明点 | 型式・エンジン、部品単価と工賃の内訳、税の明記、正確な作業日 |
この金額は当該工場の過去の請求例であり、現時点の一律料金ではありません。記事は登録から約2年3か月時点の経過を述べていますが、正確な作業年月日が本文にないため日付を推定して確定値にはしていません。
この一例から、警告の多いQ5は全部バッテリー交換で直るとは言えません。また、作動不能を変速機本体の故障と決めることもできません。購入前には、警告履歴、バッテリーの交換記録、現車の点検結果を確認し、原因が未確定なら診断費と診断範囲を先に合意してください。
型式と登録年月が分かる追加例:4,500円は部品代のみ
西自動車の国内作業記録では、2017年10月初度登録、DBA-FYDAXS、約8.9万kmのQ5でオイルフィラーキャップからの漏れを確認し、新品へ交換しています。公開された部品代は4,500円です。工賃の個別額・この部品代の税区分・正確な作業日は未記載で、単体修理の請求総額ではありません。工場自身の車検・整備記録(確認:2026年11月7日)
同ページの243,980円は法定費用や複数の整備を含む車検請求総額であり、このキャップ修理費にしません。型式・登録年月・交換内容の追える部品代付き整備例として、前掲の45,320円のバッテリー交換請求例とは別に扱います。冷却系・Sトロニック・電装・エアサスの条件付き完成修理総額を新たに確認できたという意味ではありません。
駆動系・足回り:装備が違えば確認も違う
導入時のQ5にはquattroと7速Sトロニックが使われ、エアサスペンションはオプションとされています。メーカーの日本導入資料
そのため、車高の変化を確認する話は、エアサスペンション装着車なのかを特定してから行います。装着の有無が分からない車に、エアサス交換費を将来の確定支出として加えるべきではありません。販売店に装備一覧を出してもらい、点検対象と保証対象を分けて確認します。
今回の調査では、FY初期の対象仕様と結び付けた変速機・quattro・エアサスの完成修理費を十分に検証できませんでした。公開された費用実例を確認できず、という扱いです。旧8Rのメカトロニクス事例やSQ5の部品価格で穴埋めしていません。
試乗では発進、停止、低速旋回、路面の変化、警告の有無について確認できる範囲を販売店と相談します。違和感があれば、部品を自分で特定するのでなく点検結果を求めます。試乗時に一度正常だったことは、全期間の故障不存在の証明にはなりません。
水分と電装に関するリコールは、冷却水漏れとは別
外-3394は、後席下のデータバスダイアグノシスインターフェースへの水分に関する届出です。保護カバー等の対策が記載され、初期FYのガソリン・ディーゼルを含む型式が対象一覧にあります。室内にこぼした液体等の問題と、エンジン冷却系からの漏れを混同しないでください。国土交通省・届出一覧
自分の車が対象か、対策済みかは車台番号で確認します。一覧の輸入期間は初度登録年月と同じではありません。リコールの有無だけで中古車の整備状態を判断せず、Audiのリコール案内や正規販売店で個別確認してください。本文の届出は例示であり、対象車の全リコールを網羅するものではありません。
中古購入時の「FY用」確認シート
| 購入店へ確認する順序 | 見たい資料・実車の確認 |
|---|---|
| 1. 世代と燃料 | 車検証の型式、初度登録、2.0 TFSI/40 TDI/SQ5の区別 |
| 2. 装備 | エアサスの有無、MMI・カメラ・電動装備など現車の仕様 |
| 3. 冷却系 | 補充歴、漏れ点検、交換した部品範囲、交換後の点検 |
| 4. 電源・警告 | バッテリー交換歴、警告の診断記録、再発の有無 |
| 5. リコール | 車台番号による対象照合と対策記録 |
| 6. 契約 | 保証対象、限度額、免責、診断費、入庫先、追加作業の合意方法 |
MMI、空調、窓、カメラ等の動作確認は、今回それらの故障率が高いと分かったから勧めるのではありません。購入後に「装備していると思っていた」「確認していなかった」とならないための一般的な受け取り確認です。費用の裏付けがない項目を故障ランキングとして並べてはいません。
維持費は、定期整備と故障修理を分けて考える
ここにある45,320円や車検総額を合算し、「Q5は年間いくら」とすることはできません。支出時点、作業内容、車両条件が違い、今後の故障回数も不明だからです。自分の車の整備履歴から、予定できる点検・消耗品と、既に診断された修理を別に書き出してください。
ガソリン車とディーゼル車の部品・整備指定を一括にせず、車両の取扱説明書・サービス資料と整備窓口で確認します。今回の調査だけからTDIの排ガス処理系の寿命や交換費用を作ることはしていません。
修理と売却を比較するなら、故障状態と条件をそろえる
まず診断結果と税込見積もりを取得します。修理の見込み、追加費用の承諾方法、納期、保証を確認した後、乗り続ける期間や代替の移動手段を含めて判断しましょう。高額の見積もりが一つ出たことだけで、売却が得とは言えません。
売却も検討する場合は、不具合を説明した状態で査定や引き取り条件を確認し、修理費がそのまま売却額へ上乗せされると考えないでください。この記事には査定価格・買取相場・修理後の推定価値は掲載していません。
売却ガイドで手順を確認し、進め方に迷う場合だけ売り方診断を利用できます。必要書類は書類診断、窓口の比較は売却方法比較へ。実際に相談先を選ぶ段階なら査定サービスの確認事項へ進めます。修理目的の読者へ査定申込を求めるものではありません。
よくある質問
警告灯が一度に出たら変速機交換ですか?
表示だけでは判断できません。今回の国内FYの一例はバッテリー交換後に復旧していますが、別の車に同じ診断はできません。走行可否は取扱説明書と整備窓口の指示を優先してください。
FYなら冷却系修理は無償ですか?
無償だった所有者の一例から、全車への適用は判断できません。保証・個別対応・リコールを分け、車台番号と契約内容で確認する必要があります。
Q5の修理費の平均はいくらですか?
今回の資料から平均は算出できません。バッテリー交換の請求例、合算車検費、口頭見積もりは条件が異なります。自分の型式・装備・故障箇所が分かった後で書面見積もりを比較してください。
調査方法・参考資料
メーカーの日本向け導入・仕様資料、公的リコール、国内工場の作業記録、所有者自身の記録を個別に照合しました。転載された同じ修理事例を複数件には数えていません。本文近くの参照先が各事実の出典です。
旧8Rの費用や海外の通貨換算額、一般的な費用レンジは採用していません。型式が矛盾する記録も除外しました。不明点は不明のまま残し、全国平均・故障頻度・特定走行距離での交換義務は示していません。安全な作業判断には、現車の点検と最新の車両別見積もりを使ってください。
主な参考資料一覧(いずれも2026年11月7日確認):
- 仕様:Audi日本導入発表、日本向け諸元、TDI導入発表、2021年改良型
- 適用確認:国土交通省・外-3394、Audiリコール窓口
- 国内作業:デイワール・冷却系、フリーク・電源系
- 所有者記録:milds・車検と追加修理
Audiの車種・世代別情報を確認する
Audiの故障・整備事例ガイドで、対象仕様と修理費の条件を確認できます。
FY前期の別記録:本体・交換・登録は分けて確認
VasquesはQ5 FY前期の交換記録で、AGM80-L4の本体37,400円(税込)、交換工賃3,300円、アダプテーション1,100円を掲載しています。ここでは公開された参考価格として扱い、完了修理の請求総額とはしません。工賃と登録費用それぞれの税区分、最終合計、個別車両の年式・型式・エンジン・走行距離は明記されていません。既存の45,320円の完了例とは条件の異なる記録です。
後期車の説明も同じ出典にありますが、同じ製品や登録手順をFY全車へ広げません。見積もりを依頼するときは、現車に適合する規格、本体・交換・登録の包含と税区分、保証条件を確認してください。メニューがないことから自動登録を断定する説明も採用していません。
出典:VasquesのQ5 FYバッテリー交換記録(更新日2026年8月1日、確認日2026年11月7日)。


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